大濠公園(おおほりこうえん)は、福岡市中央区にあり福岡県営の都市公園(総合公園)です。国の登録記念物となっています。地元の人々だけでなく観光客にも愛される人気スポットです。緑豊かな自然と広大な池、そして美しい四季折々の風景が広がり、散歩やジョギングを楽しむ人々で賑わいます。何度来ても新しい発見があって、散策するのが楽しいんですよね。

福岡市の大濠公園をお散歩

広大な池と四季折々の風景。

大濠公園内にはたくさんの見どころがあります。まず、中央の大きな池が印象的です。池にかかる橋を渡ると、まるで水の上を歩いているかのような開放感!特に夕方には、美しい夕日が池に映り込み、幻想的な雰囲気に包まれます。また、四阿(あずまや)もあり、休憩しながら風景を眺めるのにぴったりです。四阿に座ってぼーっとするのが私の密かな癒やし時間です。

そして、大濠公園は写真好きにもおすすめです。池の周囲に点在するベンチから眺める風景はホッとします。のんびりとベンチに座りながら、シャッターチャンスを狙ってみてください。桜や紅葉のシーズンには、さらに一層鮮やかな写真が撮れることでしょう。そこで、ベンチで一息つくたびに整備された環境に贅沢さを実感します。ところで、ここ大濠公園をのんびり散歩していると… 夕日に染まる水面、ジョギングを楽しむ人、家路を急ぐ人々の姿など、様々なシーンを目撃します。

大濠公園で出会ったカップル

キャンパスに描く2人の未来。

貸ボートが水面をゆっくりと進み、売店の甘い香りが漂う中、私は観月橋のほとりにいました。そこを通るたびに、あるカップルの光景を思い出すのです。そう、ハトがたくさん群がっている付近、あの観月橋での出来事です。彼は、真っ白なキャンバスを前に、何か深い思索に耽っているようでした。スターバックスで買ったキャラメル フラペチーノの甘い香りが、澄んだ空気に溶け込んでいく。

ふと目をやると、彼はイーゼルを抱え、池に浮かぶ浮見堂を描くためのベストポジションを探しているのだろうか…。そして、傍らには大きなリュックを背負った女性がいた。ようやく描く場所が決まったようだ。彼女は、自分の身体ほどもある大きなリュックをゆっくりと降ろし、中から絵の具や筆を取り出し、丁寧に準備を始めた。彼は真っ白いキャンバスにコンテで丁寧に下書きをしている。彼女は彼の白いキャンバスと、夕日に照らされた浮見堂を交互に見つめ、満足そうに頷いていました。

ありがとうに込めた想い

言葉にできない大切な気持ち。

しばらくすると、彼女は近くの売店で温かいコーヒーを二つ購入し、一つを彼の傍にそっと置きました。彼女はハトに優しい眼差しを向け、何か話しかけているようでした。彼はといえば、真剣な眼差しで夕日に照らされた浮見堂を見つめ、それを丁寧にキャンバスに描き込んでいました。筆を走らせる音がかすかに聞こえます。彼は、彼女がそっと置いたコーヒーに気づき、はにかみながら隣に腰を下ろしました。「ありがとう」と小さく呟き、グラスを掲げる仕草を見せると、一口飲んだ。彼女は優しく微笑みながら、その様子を見つめていました。

日が傾き始めた頃、彼は優しく右手を差し出し、彼女の手をしっかりと握って池の傍に行き、カルガモの一列に並んだ親子が水面をすいすいと泳ぐ様子や、優雅に泳ぐ鯉を見て、何か楽しそうに話していました。彼は画家を目指しているのだろうか。いや、これは彼だけの夢ではなく、彼女の夢でもあると…夕焼けに染まる空を見上げながら、私は確信しました…。

四季折々の花が彩る大濠公園

花々と水のオアシス。

さて、大濠公園は季節ごとに違った花々が咲き誇り、訪れるたびに異なる景色を楽しむことができます。春には公園内が桜の花でいっぱいになり、優しいピンクの花びらが舞う風景は圧巻です。そのうえで、お花見のシーズンには多くの人が訪れ、桜の下でくつろぐ姿が見られます。夏には太陽の光をいっぱいに浴びたひまわりが元気に咲き、さらに、見る人の気持ちを明るくしてくれます。そして、青空に向かってまっすぐに伸びるひまわりは、夏の大濠公園にエネルギーをもたらしてくれます。

秋になると、木々の葉は赤や黄色に色を変え、公園全体が鮮やかな色彩に包まれます。そして、池面を彩る紅葉は息をのむほど美しく散策する人々を魅了します。静かに色づく木々を眺めながら、ゆっくりと秋の深まりを感じるのも良いでしょう。そして、秋の色づきが深まると、公園は静寂に包まれ、澄んだ空気の中で、整然と並ぶ木々の枝が空に伸びる姿が広がります。雪が降れば、白銀の世界へと変わり、幻想的な雰囲気を楽しめます。様々な種類のカモたちが水面で羽を休める姿は冬の訪れを静かに告げています。

福岡市のチルスポット

このように、大濠公園内に、池の周辺約2キロメートルの周遊道、野鳥の森、児童遊園、能楽堂、日本庭園、および4つの橋で結ばれた中の島や浮見堂、ボートハウス等を配し休養、スポーツや娯楽に利用されています。福岡を訪れた際には、ぜひ大濠公園へ立ち寄ってみてください。まったりと静かな時間を過ごしながら、心身ともにリフレッシュできるはずです。

大濠公園 – カフェ

ロイヤルガーデンカフェ大濠公園

ボートハウス大濠パークにあるカフェです。開放的な空間から広がる大濠公園の景色と、東洋と西洋の美味しい料理が楽しめます。特に名物のパンケーキがおすすめです。モーニングからディナー、そして、パーティーまで様々なシーンで利用されています。

アンドローカルズ 大濠公園

木漏れ日が心地よい大濠公園のテラス席で、ゆったりとした時間を過ごせます。九州産の食材を活かした、からだに優しいメニューが自慢です。地元の食材を使ったお土産も充実しています。テイクアウトも充実しているので、公園散策のお供にもぴったりです。