福岡のシンボル、福岡タワーをはじめ、ヒルトンシーホークや開閉式ドーム球場といったランドマークが集まるシーサイドももち海浜公園。美しい人工の砂浜が広がるこのエリアは、地元の方から観光客まで多くの人に愛されています。特に天気の良い日にはお散歩コースとして賑わいを見せています。この記事では、シーサイドももち海浜公園の魅力を余すところなくご紹介します。
福岡市のシーサイドももち
潮風と白い砂浜が広がるビーチ。
まず、百道浜のシンボルとして空にそびえ立つのが「福岡タワー」です。地上234メートルからの眺望は圧巻で、福岡市街はもちろん、遥か玄界灘まで見渡せる絶景が広がります。昼は爽やかな景色、夕暮れ時にはロマンチックな夕焼けが楽しめるため、時間帯を変えて訪れるのもおすすめです。
福岡タワーのすぐそばに佇む「ヒルトン福岡シーホーク」は、その独特な外観で百道浜のランドマークとなっています。まるで海に浮かぶ豪華客船のようなその姿は、見る人を魅了します。館内にはレストランやカフェも充実しており、オーシャンビューを眺めながら優雅なひとときを過ごすことができます。個性的な外観は、建築好きにはたまらないでしょう。開閉式のドーム球場と合わせて、百道浜の景観を彩る重要な要素となっています。
そして、都会にいながらリゾート気分を味わえるのが、白い砂浜が広がる人工のビーチです。都心からのアクセスも良く、散歩やジョギングコースとしても人気があります。潮風を感じながら砂浜を歩けば、日々の喧騒を忘れ、心が安らぐことでしょう。
そういえば、あの日のことを思い出す。私は、その日の帰りも珈琲店に立ち寄り…
再開と霧雨のクロスロード
海辺で心地よい潮風を感じた後…
梅雨入り間近の六月初旬だった。
まだ夕方五時だというのに、薄暗い。空を見上げると、低い雲が重く垂れ込め、今にも降り出しそうだった。歩道を照らす街灯と、行き交う車のヘッドライトが灯り始めた。これからまた、雨の日々が続くのだろうか…。
いつものようにコメダ珈琲店に立ち寄り、お気に入りのミルキーミルクレープとアイスコーヒーを味わっていた。窓際の席に座ると、外は霧雨が降り始めていた。窓ガラスに雨粒が流れ落ちるのを眺めていると、アスファルトが濡れる匂いが微かに漂ってきた。車のタイヤが濡れた路面を擦る音が、かすかに聞こえてくる。そして、近くのエントランスからは、楽しそうな話し声が雨音に混じって聞こえてきた。ふと視線を窓の外に戻すと、バス停に佇む一人の女性が目に入った。遠目にも、彼女の瞳が潤んでいるのが見て取れた。いや、降り始めた霧雨のせいだろうか…。
それぞれの岐路
どうしたのだろう？と、なぜか気になって見続けていた。すると、濃紺のスーツに身を包んだ男性が、彼女のもとへ駆け寄ってきた。手に持ったビニール傘から、彼はコンビニで急いで買ってきたのだろうと察しがついた。彼女は差し出された傘に目を向けることなく、歩き出した。通り過ぎる車のヘッドライトが、彼女と彼を交互に照らし出し、まるで舞台照明のような光景を作り出していた。
彼女が近づくに連れ、やはり彼女の目が潤んでいる。まつげに留まった光は、霧雨のせいではないようだ。俯いた顔はどこか悲しげで、口元は固く引き結ばれていた。喧嘩でもしたのだろうか…。彼は、彼女の顔を覗き込むように見ているが、彼女は振り払うかのように… 目的もなく前へ前へと歩き続ける。彼の足元には、無造作に置かれた黒のスーツケース。出張だろうか、それとも転勤だろうか。久しぶりの再会なのだろうか…。
彼女は、過去の記憶の中に封印していたはずの彼との再会に、戸惑いを隠せないのだろうか。私は、彼女の背中を見送りながら、これは終わりではなく、新たな物語の始まりなのだと確信した。霧雨の中、バス停で佇む女性と駆け寄る男性。あの後、彼女はどんな選択をしたのだろうか…。
もしかしたら… 今頃、この百道浜を子供たちと手をつないで散歩しているのかもしれない。
休日はシーサイドももちで！
多彩な景色が楽しめるスポット。
百道浜には、私も何度も足を運んできました。初めて訪れた日には、夕焼けが海と福岡タワーを茜色に染め上げ、まるで夢の中にいるような光景に心を奪われたのを今でも覚えています。それ以来、晴れた日にはお気に入りの場所として訪れています。
シーサイドももち海浜公園は、福岡のランドマークである福岡タワーをはじめ、優雅なヒルトンシーホーク、迫力ある開閉式ドーム球場、そして白い砂浜が広がるビーチなど… 多彩な景色が楽しめるスポットです。特に、海に映る福岡タワーのシルエットは息を呑むほど美しく、夕暮れ時にはロマンチックな雰囲気に包まれます。天気の良い日には、カメラ片手に、のんびりとお散歩してみてはいかがでしょうか。
